[閑話休題]マイナカード誤交付ニュースについて

先日「マイナカードを使ったコンビニでの住民票発行において他人の住民票などが誤って交付された問題で、河野太郎デジタル相は9日、システムを提供する富士通Japanに対し、システムの一時停止と再点検を要請したことを明らかにした」と報道がありました。
記事によると「短い時間に処理要求が重なると誤作動する問題がプログラムにあったという。」とありましたが、ちょっと信じられない感じです。

まず大前提としてシステムに不具合はつきものです、大小ありますが私は100%不具合の無いシステムというのは全体の数%程度だと思っています。
これは決して制作者側が手を抜いているとかという事ではなく、それぐらい全く不具合の無いシステムというものを作り上げるのは困難だという事です。

ただし「どんな不具合が出たのか」というのは別問題です。
例えば人の命を預かる運行管理や大事な財産を預かるようなシステムでは事故や決済不能という最悪のケースは避けるようにしなければなりません。
今回のシステムで言えば第一優先事項が「データ保全」「個人情報の保護」であったはずなので、そこで不具合を出したという事で冒頭の「信じられない」発言となる訳です。
しかも理由が「短い時間に処理要求が重なったから」って。。。?!?!

念のため調べてみたところ現時点でのマイナカードの普及率が約76%でした。
この段階で「処理が重なった」という理由だとすると一体どんな負荷計算だったのかなと疑問に思います。
それに普通に考えれば例え高負荷状態であったとしても反応速度に影響するはずで、どう設計したら高負荷状態が原因で誤発行してしまうんだろうと逆に不思議に思ってしまう様な設計です。

今回なぜこんなに厳しいかと言うと官公庁特にお国のプロジェクトともなると莫大な開発費用が計上されているはずです、当然テストフェーズの見積金額も莫大だったでしょう(元請け会社が実施しているとは限りませんが)
にもかかわらず。。。ですよ
起こした不具合の内容、プロジェクトの規模、不具合の理由を総合すると、申し訳ありませんがお粗末すぎると言わざるを得ません。
みずほさんの時は多少同情しましたが今回は全く同情の余地はないですね。

河野大臣もマイナカード普及に冷や水ぶっかけられてさぞやご立腹でしょう。。。

(ニュースURL)
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89%E8%AA%A4%E4%BA%A4%E4%BB%98-%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E9%80%9A%E3%81%AB%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%E5%81%9C%E6%AD%A2%E8%A6%81%E8%AB%8B-200%E8%87%AA%E6%B2%BB%E4%BD%93%E6%8E%A1%E7%94%A8/ar-AA1aVhAQ?ocid=hpmsn&cvid=f81413bddd384a2a8eb76173c2c684f2&ei=11